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22年やってわかった…この仕事の魅力

2018.04.04

『22歳です』
新入社員の年齢を聞いてドキッ!
自分は今年44歳。
「その倍を生きてきたことになるのか」と感慨にふけると共に、
「22年もテレビ制作の仕事をしてきたのか」と驚いてしまう。

これまで何度も、仕事の壁にぶち当たり、
「自分にはこの仕事は向いてない」「辞めて他の仕事をしようか」
…と考えることはあった。
だけど、なんだかんだ言いながら22年も続けてきたのは、
テレビ制作の仕事が面白くて魅力的だったから…なんだと思う。

その魅力って何だろう?
改めて振り返ると、それはきっと
【仕事を通して毎日なにかを学べること】にあるのではないだろうか。

これまでディレクターとして取材に挑む度に、様々なことを学んできた。
特に、専門的な分野を紹介する番組では、
取材する内容は自分の知らないことばかり。
知っていてもフワッとした知識しかないので、
脳をスポンジにしてたくさんのことを吸収する。

たとえば、海外向けに京都の文化を紹介する
NHK国際放送の番組 『Core Kyoto』では、
コアな内容を外国人の方に分かりやすく伝えるために
自分が内容をしっかり理解していないといけない。

伝統工芸の技を取材する時には、職人見習いになったつもりで
その技が生まれた歴史から、代表的な作品、
技法の種類やそれぞれの効果などを調べる。
京料理の文化を取材する時には、調理師見習いのつもりで
料理の種類や調理法による味の違い、
食材の産地などについて調べる。

さらに取材先で、自分の目と耳で体感し
その道のプロの実体験から多くのことを学ぶ。
出会うのは、自分とは違う生き方をしてきた方々。
取材を通して、様々な人生の考え方や
仕事や家族への向き合い方も教わることがある。

学生時代は勉強が大嫌いだったけれど、
今は学ぶことの楽しさを存分に味わっている。
もちろん、必要に迫られて勉強するという面もあるので、
しんどい時や苦しい時もいっぱいある。
そんな中で「人として日々成長できる」のが
この仕事の魅力なのかもしれない。

社会人として学びはじめて22年。
きっとこの世界には、自分の知らないことがまだまだあるはず。
明日はどんな魅力的な人と出会い、どんなことを学べるのだろうか…
そんな期待を抱きながら、また新たな仕事に挑んでいく。

jworks